夏の日の思い出

今日は東京は涼しかったー。

暦の上ではもう立秋。徐々に秋に向かっていきます。

今日のぐらいの気温は、何故か田舎の青森の夏の気温を思わせる。

実際今は、地球温暖化のせいなのか、30度を越えたりして、暑いらしい。

自分が中学生の頃、自分の中ではついこの間のように思い出すことがある。

夏休み、宿題の美術の絵を書いていた。

窓を開けると涼しい風が部屋に、そよ風の強さで入ってきて、部屋の中を物を揺らしていた。

部屋は北向きなので、日の光は入ってこない多分一番涼しい部屋だろう。

絵も大体書き終わり、窓の外をみていた。

遙か向こうまで見える田園。稲も青々と成長していて、風になびいて微かな音をたてている。

しばらく、眺めていて裏庭に出たくなってサンダルで窓からでた。

夏だけど太陽の日差しは、それ程強くは感じなかった。

頬に当たる風も爽やかで心地よかった。

少し延びをして、また家に戻ると、親父がいつの間にか横になって寝ている。

誰もがここの部屋の居心地の良さは知っている。

猫も親父と同じく横になっている。

苦笑いをするしかない。

その時はこの何でもないことが、何時でも手には入ると思っていた、正確に言うと無くなってしまうとは思ってもいなかった。

今ではもう何もない。

ただ、自分の中の想いでの中にしかない風景になってしまった。

時々、蚊取り線香のにおいをかぐと、一気に昔の思い出に引き寄せられる。

でも、もう思い出は思い出の中にしかない。

そう思う。

今日の東京の涼しさだった。