自分なりの鑑定結果

先日、ネットオークションで落札した弓の型番が気になり色々と調べていた。

欲しかった、フェルナンブコ材の棹なのだからそれはもう、解決しているはずだったのに、どうしても気になってしまった。

心の隅では一体どのぐらいの弓なのかの、コレクター欲みたいなものが、膨れ上がっていた。

ネットで調べるに当たり、ポイントが、

①フログのアイの部分が外に円がある。そして、スクリューは銀色。

②ラッピングの部分が金色である。

③棹がフェルナンブコで色は薄めの茶色である。刻印はSUGITOのみ。

この3つにポイントをおいて調べた。

まず、②のラッピングは最初は、M5かと思ったが、ラッピングの範囲が広く、規定の物と違う。そうなると、あとから前の持ち主が、巻き直したと考えるのがベターだ。ラッピングは弓の重さのバランスを調整するための物で、巻き直す人もいる。
そう考えると②は何のあてにならないことになる。

次に①の条件を考えると結構絞られてくる。アイの外に円があるのは、今のモデルでM1になるのだけど、③のSUGITO刻印が違う、C.SUGITO M1だったりする。

そこで色々調べた結果、少し前にモデル変えをしていることがわかった。

そのモデル変えの前の型番で調べてみるとあるモデルにたどり着いた。#600。

②はともかくとして、その他の情報はピタリと合致する。

そこで、自分なりに出した答えは、前のモデルの#600。

値段のグレードはあるものの、職人さんが造った魂の一丁にはかわりはありません。

杉藤さんの先代、先々代の魂を感じ、感謝して、調査を終わりとしました。