光と闇

今日、ポルノグラフィティのライブを楽しんできました。

もう10年になるファン歴ですが昔というか、ファンになったばっかりの時の好きな曲がかかると、歌いながら腕を振ると、一体感がでてとても楽しかったです。

この楽しかったのは光の部分で、闇の部分、実はちょっと苦労して、ライブに行っています。

一緒に行っている奥さんなのですが、脅迫性の病気を持っていて、人ごみが駄目なのです。
ライブと言えば、人が集まる場所です。
全くとんでもない話なのです。
病気を発症したときは、電車に乗れず、少し良くなっても30分で行ける距離を、3時間ぐらいかけて行ってました。 
二人で電車にのって一駅乗っては降りての繰り返しをしていたのです。
根性のある奥さんは一生懸命電車に乗る練習をして今はそれほど苦労せず乗れるまでになりましたが、電車の中程だったり、混んでる電車は苦手としています

そんな奥さんがある日、ライブに行きたいと言い出しました。
自分はかなり驚きましたが、本人はかなりいく気でチケットを取っていました。それが確かポルノグラフィティのライブだったと思います。
でも人混みに行くのです、並大抵のことではありませんでした。
まず席が端で通路側でないといけません。
最初はどうだったかあまり憶えていないのですが、端の席だったと思います。
その日からライブに行くには、端の席が絶対条件になりました。
毎回端の席をとれるとは限りません、端でない場合は、端の席の人にお願いしたりもしました。
チケットの主催者に電話をして相談したりもしました。
昔は病気のことを話しても、何それ?みたいな感じて相手にもされませんでした。

それでも粘り強くお願いして、車椅子のスペースで見せてもらうこともあります。
昔は、そうしてくれるところも少なく大体はチケットの席で観てくださいの一点張りで相手にもしてくれないところが、殆どでした。
そんなに大変ならば行かなきゃいいじゃない。
普通は誰でもそう思うでしょう。
でも普段から頑張っている、奥さんを見ているので、少しでもご褒美的なことがあってもいいんじゃないかと、思うから自分は頑張って、主催者側にお願いの電話をしています。

何組かのライブに行っていますが、とても親切で優しいところもあります。あれほど親切なのは他にないと思うアーティストがいますが、あえてお名前はふせます。電話をして久々に感動したのを覚えています。
会場でのサポートもとても親切でした。
その反対で酷いと言うと語弊がありますが、そんなアーティストの主催者のところもありました。
それがトラウマになってしまって、電話でお願いするのが、怖くなってしまいました。
それでも最近は、病気の理解が出てきたのか、心のバリアフリーなのか、昔よりは幾分対応が親切になったような気がします。

そんなこんなで二人で何とか、頑張って楽しんでいます。

楽しい思いをするには、それなりの代償を払わなくてはいけないのです。
そんなことを気づくともう10年もしてるんだと、これを書きながら思っているのです。