震災から10年経ちます。
10年と言う節目をいう人もいますが、ただ10年が経っただけです。
テレビでは当時、子供だった子が大きくなり希望を持って生きています。みたいなテレビ番組を見ますが、現実はまだまだ大変な状況だと感じています。
当時を思うとある事が今でも鮮明に思い出されます。
当時、避難所の学校で避難生活を余儀なくされている状況で、テレビ取材でその学校の校長先生のインタビューがありました。
校長という立場もあり、どうしても陣頭指揮を取らなければいけません。
テレビキャスターが色々と大変な思いをされていると思いますと校長に話しかけました。
そうすると、さっきまで毅然と話をしていた校長が涙ながらに答えていました。
辛かったのは、避難された人からの非難と中傷だった事をテレビで涙を流し語っていました。
そうなのです。大変な思いとは苦労ではなくて、人からの言葉だったのです。
今はコロナ禍の中、自粛、自粛で自粛疲れがどこでも感じられる状態になっています。
そんな時、周りのみんなの気持ち少し当時の状況に似てませんか?
どこにこの不満と怒りをぶつけたらいいのか。誰にこの気持ちを伝えればいいのか。
コロナ禍の中、日本人は震災の時のようにまた、相手を非難する状況に陥っています。同じ過ちを繰り返そうとしているのです。
10年経ちました。そして現在。今一度繋がらなければいけない時だと自分は思います。
もう一度つながろう!! 日本。
今も非難生活をされている方々。行方不明の方を探している方々に一日も早い穏やかな日が来るように願っております。