親父とアウトドア

よく親父とアウトドアに出かけることがあった。
と言ってもキャンプ場に行ってテントで寝ると言うことではない。

大体は川で釣りなのだが、清流で虹鱒ではなく。
まっまくその辺の川でフナやコイを釣るのが相場だった。
時にはナマズを狙うときもある。
夕方親父と一緒に仕掛けを設置しにいく。
と言っても、60センチの枝みたいな竿に凧糸をつけて大きめな針に餌のドジョウをつけて一晩仕掛けておくのだ。

次の日の朝、5時ぐらいに起こされて、昨日の仕掛けをあげにいく。

全く眠い。

朝露で濡れている草を分けて、仕掛けのあるところにいく、川辺は静かで穏やかだ。
竿をあけでみる。
空振りだ。
何本かあげても全くかかってない。

でもその時は突然来た。
竿が少し水面に近く明らかに引っ張られた。
これはもしや、期待して竿をあけると。今まで穏やかな水面が一気に暴れ出す。
かかっている。
ばれないように慎重に竿を操り引き寄せる。
最後の抵抗とばかりに水面が跳ねた。
30センチから40センチぐらいのナマズが釣れた。

釣れたらどうするかと言うと、やっぱり食べます。でも生息しているか川があまり綺麗ではないので、泥臭い。
そこをぶつ切りにして鍋にぶち込む。
ちょっと食べてみたけど、身は柔らかいけど、そんなうまいものでは無かったことを覚えている。