心を閉ざす子供と無力な大人

前からYouTubeで「粋塾ch」を見ていました。

子供が心を閉ざし、不登校、引きこもり。親ではどうにもできない状態になってしまった親子の関係をドキュメンタリーにしています。

実際、親の話を聞くと落ち度はあったかもしれないけど、自分たちではどうにもできないというのが、大筋の話です。

そこで、粋塾のスタッフがおもむき施設に連れて行くという話です。普通に考えれば、親が手に負えないから施設にお願いするという、ひどい話ではありますが、どうにもできなくなった親子関係はずっと一緒にいても地獄の日々になるだけです。

親子の距離を少し離して生活するのも、一つの方法である事はいくつかの動画を見て自分的にはあってもいいと思っています。

スタッフが行き、子供に説明をします。色々な反応をする子供達ですが、共通する事は目に覇気はなく大人を信じていない。そんな反応です。

それはそうですよね。引きこもって自分の世界にいる子供に今から施設に行くので準備してくださいと言います。もちろん施設について細かく説明します。大きな縛りはなく、あるとしたら週一回みんなでご飯を食べましょうとか。みんなで集まって遊びましょうといったくらいで基本自由です。それでまともな生活になるのかと思う大人もいるとは思いますが、これから話すケースで自分は自分の価値観で子供を縛っていたんだなと思わざる得ませんでした。

ある少女は友達は居なく、学校ではいつも1人でした。そんな時学校の修学旅行があって行くことに、もちろん友達がいないこの少女はいつも1人でいました。

しかもご飯は一緒に食べてくれる人もいないうえに、公衆便所でパンをかじっていたと言うのです。しかも修学旅行から帰ってくると4キロ痩せてきたという話を聞いて胸が苦しくなりました。その話を粋塾の塾長が聞いて先生一緒にいてあげろよと、憤りを隠していませんでした。自分もこんな話があっていいのかと深く考えさせられました。

その少女も粋塾に行き、話した事がご飯が美味しい。その一言でこの粋塾の存在価値があると思いました。

しかもこの少女には話の続きがあり、自分も引き出しされ、粋塾に来て元気になったことを同じ境遇の子に伝えて元気になってほしいと、自ら引き出しの説得に行くことにしたのです。

この事は結構ある話で、過去の自分を助けてくれた事も思い説得に行く子供達も多いのです。

親というより、大人は無力です。心に傷を持った我が子を助ける事はできません。

でも、粋塾で生活して元気になってから親に会うと嬉しいそうです。

今年1番の衝撃と共に良かったと思う動画でした。

この話は、ちょっとした美談になってますが子供の心の傷と闇はとても深いと感じています。

この様な親子をどうの様に助けて行くのか。これは将来とても重要な課題だと思っています。

お金だけでは解決しない問題だと感じざる得ません。