夜店の楽しみ

小学生の頃夏の楽しみと言えば、母の実家でやってた祭りの夜店だった。
祭の雰囲気が好きで楽しみにしていた。
この日ばかりは家族みんなでお邪魔する。
綿飴、たこ焼き、おもちゃ屋、フラッペ、バナナチョコ、焼きそば。見るとテンションがあがるものばかりだった。
じいちゃんから500円札の小遣いをもらうと、早速出かける。
明るく電気のついた夜店。その下に並ぶ、食べ物やおもちゃ屋、なんかキラキラしてた。
晩御飯食べたばかりなのに、たこ焼きはここでしか食べれないので、たこ焼きを買って帰る。
みんなにご飯食べたのに、まだ食べるのて突っ込まれたのを覚えている。
夜店のたこ焼きはほとんど生地で、どこにタコが入っているのか、わからない代物だった。今思えば、夜店マジックだったと思う。
東京では夜店に行く機会はほとんどなくなってしまった。
そして、家族みんなで遊びに行った数少ない思い出。
あの日の事は決して色あせない、幸せな思い出だ。