海外のスーパーマーケットでの話を目にしました。
そのスーパーマーケットでは障害のある男性が働いていました。
レジを通った商品を袋に積める仕事をしているのですが。
いつものようにある女性が袋に詰めてもらうと、袋に穴があいていることに気づき、男性は別の袋にもう一度入れ替えようとしました。
それを見ていたレジを並んでいた後ろの客から、
なにのろのろやってんのよ。頭の回転が遅いのかしらと侮辱的なことを言われるのです。
つめてもらっている女性は、そんなことはありません。とても丁寧に、綺麗に入れてくれるから時間がかかるだけです。
と言い返すと、今度はその女性を罵り始めました。
罵っている客は、らちがあかないと店長を呼べと騒ぎ立てています。
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騒ぎを聞いて店長が来て、話を聞いた店長が客に言ったこととは。
スタッフがいたらなかったことは謝罪します。
ですがスタッフならびにお客様を侮辱したことに対して、弊店ではあなたへのサービスを拒否します。
かごの商品はそのままで結構ですので、すぐに店を出て行ってください。
店長に一喝された客は怒鳴りながら店を出て行くのです。
日本のスーパーマーケットでは恐らく、客に謝り穏便に済ませようとするでしょう。
でも、この店の店長は違っていました。
一緒に働いているスタッフが侮辱されたことにきちんと抗議し、スタッフをまもっていました。
本当のチームワークはこのことを言うのかもしません。
チームは必ずしも仲良しのグループではいけないということはないと思います。
目的に対して各々が大小なりの力を出し、時にはお互いをカバーする。
それこそがチームなのかもしれません。