そう言えば誉められたことがない

最近エヴァンゲリオンのDVDを見ていて、碇シンジがなんでエヴァンゲリオンに乗っているのか。

それは父のゲンドウに誉められるため。

そんな1シーンがある。

その誉められたシーンには正直感動した。

失望の言葉しかかけてもらえない、シンジが誉められたのだ。

なぜだろう。自分も何だか幸せな気持ちになった。

自分が誉められたわけではないのに。

でも、それがなぜなのかわかった。

自分は父親に誉められたことはなかったから。

物心ついた頃から、怒鳴られるほど怒られることはなかったけど、誉められることもなかった。

いい子でいようとしていたから、悪さもしなかった。

その反面誉められることも、してなかった。

中学校の時に、通信簿で初めて5をとっても誉められることはなかった。

そういう親なんだと思ったことを覚えている。

でも、今思えば父親自身も誉められたことがなかったのかも知れない。

だから子供の誉め方を知らなかったのかもしれない。

誉めはしなくても、その時は機嫌がよった。

嬉しかったんだろう。

ソフトのアイスクリームが好きな父は、200円子供に握らせて、2つアイスを買ってこさせた。

そのアイスが誉めたことを意味していたのかもしれない。

今となっては、アイスのように溶けて謎のままです。

亡き父を想う父の日です。