地元の友達で、一緒に東京に上京してきた友達がいた。
最初の数年は何度か会い。呑みに行くこともあった。
でも。
その友達と最後にあったのはいつだろうか。
もう、20年近く会ってないことになる。
その友達はある病気になり、心も体もズタズタになっていた。
その病気はうつ病。
本人の口から確かなことは聞いてはいないが、おそらくそうだと思う。
自分はその時、この病気に対して全く知識がなく。力になれることはなかった。
自分の中でその友達との最後の会話は、
「何をしても気分がはれない。ストレスを解消するいい方法はないかな?」
その友達は自分にそう投げ掛けてきた。
さっきも言ったけどその当時は、うつ病の知識はまったくなかった。
そして、自分の言った返事が、
「散歩すればいいんじゃない。」
友達はそれを聞いて、力なく苦笑いをしていたことを今でも忘れられない。
本当に申し訳ないことをしたと、今でも反省というか後悔している。
そして、時間が流れ20年。
今どうしているのかと心配しても、連絡を取るすべはない。
ここ最近、地元の友達とは誰とも付き合いがない。
他の友達とも連絡を取り合ってないから、この友達の消息を調べることもできない。
どうにか、元気にしていることを願うしか今は何もできない。
今となっては自分も同じ病気になり、あの時どれだけ辛かったのか、少しだけでもわかるようになった。
でも、声をかけてあげたい友達は今どこで何をしているのかさえわからない。
悔やんでも悔やみきれない。