明光義塾の公式キャラクター、サボロー。
勉強していると現れ、怠けたいという心にうまくつけ込んできます。
作者のホロさんのキャラクター、サボローを使ったお話しが最後に泣けます。
男の子は勉強しています、そこに現れるサボロー。
言葉たくみに男の子に誘いをかけます。
小学校のとき。
中学校のとき。
高校生のとき。
大学生のとき。
社会人になっても現れます。
サボローは夏休みだし遊びに行こうと、社会人になった、男の子を誘います。
でも男の子は、大人には夏休みがないんだ、さぼったらみんなに迷惑がかかる。
もう子供のときと違うんだ。
断ります。
それからサボローは現れなくなりました。
しばらくたつと、男の子は仕事でミスをしてしまいます。
叱責され、嫌みも言われる毎日。
男の子はいつしか、自分はだめな人間なんだと思い込みます。
昔から一つのことしかできず、要用の悪い男の子。
もっと楽に生きられたらいいのに。
そんなことを思い、気づくとビルの屋上の縁にたっていました。
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その時でした、サボローが現れたのです。
手には肉まんを持っています。
一緒に肉まん食おうぜ。
男の子に渡します。
二人並んで座ります。
男の子は一口食べました。
男の子は肉まんの温かく、美味しさに涙が出てきました。でも、本当は他のことを気づいたのでしょう。
サボローは僕の友達で呼んでもいないのに時々現れます。
確かにさぼることはいけないことかもしれません。
でも、大人になって、くたくたに疲れてしまったら、サボローと一緒に息抜きというサボリがあってもいいんじゃないんですかね。
読んだ後、心にしみました。