プロジェクトX 感動した話

プロジェクトXで時々思い出す話があります。どの回も、とてもすばらしいのですが、特に「三原山噴火・史上最大の脱出作戦」はとても感動しました。


火山の溶岩流に翻弄されながら、助役をはじめとする、みんなが知恵を出し合い、自らの命を省みない行動で、見事脱出作戦は成功しました。
しかも、成功させたのは普通の社員でした。

『島民を避難させた島バス』
島では移送する手段は、バスしかありませんでした。島にいるバスの運転手36名が集められ、移送作戦は開始されたのですが、始める前に避難したい人は、外れてもかまわないと話しても、誰一人抜けず、バスを走らせました。
溶岩流、水中での爆発の危険があり、戻ると命の保証はないという場面でも、年長者のバスの運転手は、一番にバスに乗り込み走らせました。
新婚の運転手も奥さんに持っている、2万円を渡し、バスに乗り込みました。
この時の2万円は必ず帰ってくると、奥さんのお守りになったそうです。
無事危機をすり抜け島民の移送は完了したのでした。

『島の明かりを守った、7人』
7人の東電の社員は、地震発生で故障した発電器の一つを懸命に修理し、島の明かりを絶やすまいと奮闘していました。
あたりは暗くなり、電気が止まると島民がパニックになることを防ぐため、身の危険を省みず明かりを守りました。
島民の避難のめどがたち、社員も避難しようとした際、東京に確認したときに、信じられないことを言われたのでした。
最小限の人数を島に残ってほしい。その時の上司は、やりきれない気持ちで伝えたのでした。
後二人残ってくれないか。
申し訳なく顔を上げたとき、全員が手を挙げていたのでした。
話し合いの結果、若いものを避難させ、年で上のもの、2名が島に残ることにしたのです。そして全島民が脱出する最後まで明かりは絶やされなかったのです。

28年も昔の話ですが、今でも感動します。

バスの運転手、東電の社員。身の危険を省みない行動。
他人のためにそこまでは私には出来ないことです。
いまでも福島の原発ではたくさんの方が、働いています。
それに感謝することは私にも出来そうです。
忘れないようにしたいです。

最後に、私の書きぶりではうまく伝わらないと思います。最後にお詫びいたします。