その言葉、素直に共感できない。

川崎の少年殺害の裁判で、加害者の少年の言葉に、お父さんがいった言葉がどうしても引っかかる。

リーダー格の少年が一生背負っていくと言う言葉に、お父さんはあなたが背負えるほど、息子の命はちっぽけなものではない。

そうお父さんは言っていました。

自分だけだと思いますが、お父さんの言葉の意味が、あなたのちっぽけな命では、自分の息子の命を背負うことなどできないと、言っているように感じてしまう。

実はそこに、この事件の本当の真理があると思っている。

殺害当時、リーダー格の少年は、明らかに殺害された少年の命を、軽視していた。お父さんの言葉のように、ちっぽけな命としか考えていなかったのではないだろうか。

そして、裁判ではリーダー格の少年の命を軽視するような父親の発言。

そう、お互いの命を尊重せず、軽視していることに気づかなければならないと思う。

この日本、豊かになったと言われてだいぶ立つけど、心の貧しい人が多いような気がする。自分もそのうちの一人。電車で人身事故が起きても、目的地に着くのが遅れることを気にするが、亡くなった人のことは何とも思わない。

他人の命に関心を全く持たない、命の軽視がなくならない限り、この様な事件は繰り返し起こるかもしれない。

家族で、学校で話し合わなければいけないことは、実は当たり前のことだったりする。

人を傷つけることは、ゲームではない。

失われた命は、絶対にリセットなどできないのだから。