昼の11時を過ぎた頃から、外が緊急車両のサイレンがけたたましく鳴っていた。
サイレンなんて結構鳴っているから最初は、特に気にもしなかった。
でも、時間が立つにつれ、緊急車両のサイレンの音が尋常ではない。
10台、20台とかのレベルではない。
そこにテレビに速報が報じられる。
調布市富士見町に小型飛行機が墜落。
えー。と思いながらもチャンネルを国営に変えると、現場の上空からの映像がテレビに写しだされる。消防士が放水と、飛行機の後尾が映し出されていた。
現場の悲惨な映像が何のフィルターもなく、そのまま放送している。
それから数時間後某掲示版にある見出しがあった。
焼死体がテレビに映っている。
衝撃的な見出しから中をみると、さっきまで見ていた、国営の放送された映像が静止画になって張られている。
それを見ていても惨事の場面には見えるが、よくわからなかったがしばらく、見ていると、ぞっとする感覚が全身を駆けめぐった。
そこにはマネキンの人形のように横たわるものがあった。
腕が曲がっていて、足も軽く曲がっていた。黒く焦げそれが人とはいえ思えない物だった。
国営はスクープを放送することに躍起になり、そこに何が映っているのかチェックもしていないのだろう。
犠牲者の亡骸は心無い、報道にさらし者になっていた。
そのあとの画像には、そこにはビニールシートがかけられていた。
日本の報道は、被害者のプライバシーは守られない。
報道という大義名分にいつも犠牲になるのだ。
報道は正義ではない。言葉を換えると正しいとは限らない。
自分たちは報道の伝える真意を考え、テレビなどの情報を見なくてはならない。
これから色々な面から原因がわかってくるだろう。
日本の飛行機、整備は安全ということが、見かけだけとならないことを信じたい。
最後に操縦士をはじめ犠牲になられたかたの、ご冥福をお祈りします。