お笑いの美学

自分が小学校とき、お笑い番組と言えば、8時だよ!全員集合!とドリフ大爆笑!だった。ドリフ大爆笑はフジテレビの番組なので、放送局のない青森は、土曜のお昼に放送していた。

放送のある日は、急いで学校から帰ってきて、見ていたものた。

ほとんどがコントで、今とは違うセンスのお笑いだった。今の子が見ても、きっと面白くないと思うかも知れない。

ドリフターズの中でも、志村けんのお笑いは、ずば抜けて面白かった。8時だよ!全員集合!でもコントにはかかせない存在だった。

志村けんはお笑い、バラエティー以外の仕事はしないと言う、信念を持っていた。

以下Wikipediaから抜粋。

『古畑任三郎』の犯人役のオファーを断るなど、一貫してコントやバラエティ以外のテレビ番組や映画には出演しないことを信条としていた志村だったが、1999年には映画『鉄道員(ぽっぽや)』に俳優として出演した。自宅の留守番電話に主演の高倉健直々の出演依頼のメッセージが残されていたため、「健さんの申し出があったのに出演しないとは言えなかった」と出演の理由を明かしている。この時の録音テープは、家宝としてその後も大切に保存しているという。

『バカ殿』で共演していた先輩コメディアンの東八郎に「東さんはいい歳になってもなぜ馬鹿な演技ができるのでしょうか」と尋ねた時、東から「芸人が本当は利口だと思わせようとしたり、文化人面(づら)したりするようになったらおしまい」と言われた。志村はこの言葉に深く感銘を受け、東に尊敬の念を抱いていたと何度も発言している。

ぽっぽやの志村けんは、酔っ払いの役だった。4、5分の演技たけど前半の演技は、迫真に迫る演技で、お笑いの志村けんとは思えない、素晴らしい演技だと思います。

後半は高倉健に連れられて、千鳥足で帰るシーン。それこそ、ドリフのコントを思わせる演技なのです。そんな感想を持ちました。

自分の中では、お笑い芸人は、まわりを笑わせ続けて初めて芸人と言えるんじやないかと自分は思います。

お笑い番組が、次々と終わる中、芸人さんたちは、マルチで活躍しなければ、すぐにテレビから消えてしまう時代。

芸人は飽きられたら、終わり。そんな時代です。

エレキテ連合に、志村けんはあることを話していた。

ギャグは自分で飽きてはだめ。やり続けることが大事。

そんな金言を残している。

昔のあの時、心から笑っていた。

気づいたら、お笑い番組で心から笑ったこと最近ないなと思う。

自分が、大人になったのか。

お笑いが変わってしまったのか。