倫太郎

確かに原因を突きとめようとする。

自分の何がいけなかったのか。

私の何がいけなかったのか。

理不尽な原因があればそれでも納得行かなくても救いはある。

でもほとんどないと思う、原因なんて。

もうへとへとなのに、しっかりしなきゃ。

このままじゃだめ。

そう自分に言い聞かせる。

何にもできなくて、何にも考えられなくても、どんなに辛くても、歯を食いしばり、動かない足を引きずりながら生活している。

希望だって、目標だってもう手に届かないところに行ってしまったのに。

諦めきれない。

あのドアを通るまではそうだった。

あのドアを出るときに何時もいわれて、気にもしなくなってた言葉があった。

頑張りすぎないでください。

いつも先生に会ってどこかほっとするのは、きっとその言葉があるからだと思う。