小学校最後の泪

この間風邪を引いて、ダウンしていた。
熱が尋常じゃなく上がり。ここ数年で経験したことのない、39℃代まで上がっていた。こうなると横になるのがしんどい、けど寝てるしかない。
横になっても、寝れるわけでもなくただ、時間を過ぎるのを待っているだけだった。
横になっている間、悲しいわけでもないが泪が出てくる。
そんなとき、もう大分前のことなのにある記憶がよみがえってきた。

小学校の卒業式の日、3月なのに風がつよく、寒かったことを覚えている。
着慣れない中学校の学ランを着て、登校していった。
学校について友達と話していると、なんだか気持ちが悪い。そのうち立ってるのもままならないぐらいだ。
そこからはあまり覚えていないが、気づくと保健室のベットのうえだった。
傍らには保健室の先生と担任の先生だと思う。
そうだ、寝てる場合じゃない卒業式に出なきゃ!
そう思っておき上がろうとしても、体が重くて言うことをきいてくれなかった。
保健室の先生が手伝ってくれて何とか、体は起こしたが、立てそうもない。
卒業式無理だな。担任の先生が言った。
そんな・・・。思っていてももう限界だった。泣きたくなってきた。でも堪えていた。
そのうち母親が来てこのざまだ。
母親もしょうがないねみたいなことを、言っていた。
それがきっかけというわけではないけど、何かが押さえられなくなった。
たぶん母親の顔を見て安心してんだろう。
涙が溢れてきた。
母親が泣くんじゃないよみたいなことを言われたような気がする。
今思えば何で泣いたんだろうと思うけど、
当時は情けなかったのか、挫折感なのかもう覚えていない。
でも、自分は昔から泣き虫だった。
おしんでも泣くし、ハチ公物語は号泣していた
。姉や兄貴にいじめられても、よく泣いていた。
今も変わらないのは確かだ。