自分は双極性障害という気分が躁(気分が高揚したり)、うつ(気分が落ち込む)病気と付き合ってます。
まあまあ。この間までただのうつ病だったのですが診断がそのような内容に変わりました。
そんな気分障害の自分が会社でやらかしたかというか、よくやったなーと思える話です。
話は去年の暮れなのですが、会社でも煙たがれる役職的には上の社員がいたのですが、同じ年ということもありまた、自分で言うのもなんですが少しお人好しの所がある自分。
話はしたくは無いもの、イヤイヤ話に付き合っていました。仕事の話になり何気なく残業を結構している話をしていました。
実は、さっきも書いたようにタダでさえ無理をしてはいけない病気なので残業はよくなのですが、仕事を終わらせるのは勿論。利益を出さないと営業してくれた担当者。上司が会社から叱責を受けます。自分のミスのために他人が怒られるのは自分の中では最低なことです。数百万のプロジェクトを一人でお昼も取らず、必死に時間を詰めて残業もして休む時間を惜しんで仕事をしていたのです。
その何日後に行われた管理職の会議で、議題で自分が残業をしていることが問題になり自分の上司は社長などからかなり怒られたのです。
そして、会議後上司から電話が掛かってきて。
「赤字になってもいいから、外注に出せ。そして残業するな。」という指示でした。
ここ数ヶ月間、自分に任されたプロジェクトを成功させるべく、一人でコツコツお昼も取らずに頑張ってきました。それを上司も知っています。断腸の思いで自分に言っているのは電話口でもわかります。
でも社長からの指示で、そう言わなければいけない状況になっていました。
結果から言うと、次の日から残業禁止になり作業工程を大きく変更する羽目になりました。
ここでわかってほしいのは、なんで自分が残業を沢山しているのか社長が知ったのかと言うことです。
そうです。煙たがれている社員が社長に告げ口したのでした。勿論、自分は産業医のもときちんと残業時間の自己管理もしていて、それを産業医も認めています。
なのでなんの問題もないのですが、その告げ口した社員がなんて言ったかはわかりませんが、社長は激怒して上司を叱責したそうです。
その事実を知ってから、自分は告げ口した社員を避けるようにしました。
感情が抑えられなくなるのを避けるためです。
そして、数ヶ月後。
その告げ口した社員と同じ部署の人間から仕事を頼まれました。
そうです。その社員は少しかもしれませんが、後ろめたさがあったのか別の社員に指示して仕事を振ってきたのです。
上司は話をしてきましたが、自分はその告げ口した社員の仕事はしたくないと断りました。
とうとう、指示を受けた社員から直接電話がかかってきました。
その人には罪はないし悪いことはないのですが、自分は自分の感情を抑えることはできませんでした。
「〇〇の仕事は金輪際、二度とやらない。そう伝えろ!!」といって電話をガチャ切りしました。
隣にいた社員は「そんなこと言って大丈夫か?」と心配させるほどでした。
相手はどうかは知りませんが、確かに自分は大丈夫ではありませんでした。手はガクガク震え、キーボードも打てず。空気が吸えないほど動揺していました。
何回呼吸を意識的にしたのかわかりません。そう。十数年前に病気を発症するきっかけになったパワハラ上司との口論の時と全く同じ状況でした。当時は席についても自然と涙が溢れてしばらく自席で泣いていました。
でもその他のことは覚えていません。記憶が飛んでいるのです。
今回はそこまでは酷くはありませんが、ダメージは大きかったです。
でも、なぜそこまでして強く言ったのか。病気のせいもあったかもしれませんが、自分も10年間学んできました。そして最近ある言葉を覚えました。
『付き合うのが嫌な人間なら関わらなければいい。その人にどう思われてもいい。』と。
社会人、特に会社では嫌な人間と付き合わなくてはいけないことは多々あります。
でも、たとえ自分の立場が悪くなったとしても決断しました。
人間、命の時間は有限で、命の力はそんな嫌な人間の為に消費されるべきではないと。
そう信念を持っています。
その後は、特に報復的なこともなく仕事をしています。
ある日、他の社員から言われました。〇〇さんがここに来なくて静かで仕事がしやすいと。
よほど、自分が嫌っている社員の為に他の人間も迷惑を受けていたのか実感しました。
いわゆる、自分がキレたことにより、周りの人間が心が安らかに仕事ができる環境になったことは唯一の収穫かもしれません。
ちなみに先ほどの仕事ですが、言われた時点でもうほどほど目処が立っていたので赤字にならずに利益を出すことができました。その前の貯金があったからよかっただけです。
失敗すると叱責するのに。
でも、会社はこんなことを一言も自分には言いません。
「タイトなスケジュールのうえに残業まで沢山して頑張ってくれてありがとう。これだけ利益が出たよ。あ疲れ様。」
そんな素振りもありません。
そして、今自分は会社を良くする為に、自身の市場価値を上げる為に行動しています。
確かに、技術もないしプログラムだって書けないけど。最低限人間として考え方、仕事への向き合え方を勉強しています。
命の時間は有限だから。