年老いた母に

母親と久しぶりに長電話をした。

母親もとりあえず自分の耳に入れておきたい事があったらしい。

ここでは話の内容を書かないことを許してほしい。

もし、話すことができそうなら書くかもしれない。

書くとその内容は。

え?!

それって人として、息子としてだめなんじゃないと思われるのが怖くて、書かないのだから。

結局は自分の保身のためなのだから、恥ずかしい限りだ。

母親は離婚して家からは籍を抜いている。

それでも親戚のしがらみ、田舎のしがらみに苦労しているようだ。

東京にいて、ぬくぬくと暮らしている愚息で本当に申し訳ない。

母親も普段から話せなくて、胸の中にしまい込んでいたものを話せて、少しすきっきりしたようだった。

自分も帰省する気があることを伝えり、うつ病のことは話せなかったが、肥満だったり、血圧が高かったりと。さわりのない病状を話せて少し気分が楽になった。

でも、一番よかったのは母親の話を聞いてあげれた事がよかった。

普段一人暮らしで、身内にしか言えないこともあり、苦しかったと思う。

これで自分だけ、なんだか親孝行をしたような気分をしているのではなく。

何かの機会ではなく、こまめに電話をするべきだと猛省している。

いまだに母親に苦労させていることが恥ずかしい。